住み替えではなく今の家をリノベーションした理由

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今の家をリノベーションする前は、何度も住み替えを考えていました。

暮らしているうちに、もっと自分の好みに合った空間で過ごしたいという思いが強くなる一方で、今の家にも手放しがたい良さがありました。

別の住まいを探すのか、それとも今の家をリノベーションするのか。最初からどちらかに決めていたわけではなく、いろいろな可能性を考えていました。

住み替えを考えて気づいた今の家のよさ

住み替えるとしても、今と同じくらいの広さは欲しいと思っていました。今の家は都心へも出やすく、周辺には緑も多い場所です。郊外への引っ越しも考えましたが、こうした環境や東京で暮らす魅力を思うと、住み替えるべきか迷いました。

相談と見積もりを重ねるうちに

リノベーション会社に相談し始めた頃は、まずは話を聞いて見積もりを出してもらおうというくらいの気持ちでした。

何社かに相談して費用を具体的に考えるようになると、今の家の購入費とリノベーション費用を合わせても、東京で同じような条件の家を新たに購入するのは難しそうだと感じました。

それなら今の住環境を手放さずに、家の中を自分たちの暮らしや好みに合わせて変えていくほうがいいのではないか。相談を重ねるうちに、そんな選択が少しずつ現実味を帯びてきました。

ひとつのスタイルに決めなくてもいい

毎日を過ごす家だからこそ、使いやすさはもちろん大切です。ただ、使い勝手だけを基準にするのではなく、好きなデザインや空間の美しさも同じように大切にしたいと思っていました。

私の好きなインテリアは、ひとつのスタイルには収まりません。フランスのアトリエを思わせる雰囲気にも惹かれますし、北欧のすっきりとした温かみのある空間も好きです。夫と旅先で目にしてきたさまざまな空間や、韓国から日本に移り住んで暮らしてきた経験も、今の好みにつながっているのだと思います。

そう考えると、無理にひとつのコンセプトにまとめる必要はないのかもしれません。好きなものがいくつも重なり合っていること自体が、自分らしさなのだと感じるようになりました。

異なるテイストのものをひとつの家になじませるのは簡単ではなく、思い描いていたことをすべて実現できたわけでもありません。現実的な条件に合わせて調整しながら、少しずつ形にしていきました。

これから家で過ごす時間を大切にしたかった

リノベーションを考えるとき、将来の売却を最優先にはしていませんでした。いつかこの家を手放すことがあるかもしれませんが、一般的に好まれそうな内装を優先するよりも、今の私たちが心地よく暮らせる家にしたかったのです。

私にとって、家で過ごす時間はとても大切です。その時間を好きな空間で心地よく、幸せに過ごしたいという思いがありました。だからリノベーションにお金をかけることも、単に住まいを新しくするための出費ではなく、私たちのこれからの暮らしへの投資のように感じていました。