リノベ会社に好みを伝えるために用意した写真とラフスケッチ

·

リノベーションの準備を始めた頃、家の中で変えたいところや、つくってみたい空間はいくつもあったものの、そのイメージを言葉だけで伝えるのは難しいと感じていました。

そこで、変えたいところや欲しい空間をリストに書き出し、集めていたインテリアの写真と自宅の間取り図に描いたラフスケッチを、リノベーション会社に渡しました。どんな家にしたいのか、少しでも具体的に伝えたかったのです。

雑誌や旅先で見つけた好きな空間

Pinterestで保存した写真や、雑誌で見つけたインテリアの写真をたくさん集めていました。書店に行くと新しいインテリア雑誌や本を探し、海外の雑誌もめくりながらアイデアを見つけていたのを覚えています。

旅先のホテルなどで撮っておいた写真も、家のイメージを考えるときに参考にしたと思います。

写真の中で特に気に入っていたところ

集めた写真は、その部屋を丸ごと再現するためのものではありません。空間全体の雰囲気が好きな写真もあれば、色の組み合わせや素材の質感、空間の仕切り方など、一部分に惹かれた写真も多くありました。

たとえば、黒いフレームのガラス扉やアーチの形などです。また、以前からつくってみたかったパウダールームや、玄関を長めに取ってその場所ならではの雰囲気をつくることも、当時の希望のひとつでした。

写真の中の好きな要素を、実際の家のどこに取り入れたいかも考えていました。

自宅の間取り図に描いた最初のラフスケッチ

マンションに入居したときにもらった資料に間取り図があったので、そこに「ここにはこんなスペースが欲しい」と、思いつくまま描き込んでみました。

当時描いたラフスケッチは、今も手元に残っています。

ただ、実際の寸法や縮尺に合わせた図面ではなく、希望するスペースを実際より広く描いているところもありました。窓の位置も十分に考慮していなかったので、描いた配置がそのまま家に収まるわけではありません。

この段階で大切にしていたのは、頭の中にあるイメージを自分なりに形にしてみることです。

自宅の間取り図に、希望する空間の配置を描き込んだ初期のラフスケッチ
欲しい空間の配置を自由に描いた、リノベーション初期のラフスケッチ。実際の寸法・縮尺や窓の位置を正確に反映した図面ではありません。

いくつかのプランを見ながら、残したいことと変えたいこと

リノベーション会社からは何度かプランを提案してもらいました。打ち合わせの正確な回数は覚えていませんが、一度に三つほどの案を見比べていたと思います。

その中から、まずは自分が惹かれる案を選んでいました。現実的な部分は会社の方がうまく調整してくれるだろうという気持ちもあり、自分の感覚を頼りにしていたところがあります。

だからといって、ひとつの案をそのまま選んだわけではありません。「ここは好きだけれど、こちらは変えたい」と伝え、次の打ち合わせまでに自分でも配置を考え直したり、別のアイデアを探したりしていました。

迷ったときに見返した写真

提案された案を見ていくうちに、自分の好みがはっきりしてくるところもあれば、かえって迷うところもありました。

そんなときは、最初に集めた写真に戻りました。どんな写真を多く残していたのか、何度見てもやはり好きだと思うのはどの部分なのか。改めて見比べながら、たくさんのイメージの中から、自分が繰り返し惹かれるものを絞り込もうとしていました。

最初のスケッチから変わっていったプラン

一方で、家の構造によってどうしても動かせない場所もありました。特に水まわりなどは、家の中を大きく変えるからといって自由に配置できるわけではありません。最初のスケッチのままでは実現できないところもあり、希望に近づけるために配置を考え直すことになりました。

こうして最終的に選んだプランは、最初のラフスケッチからずいぶん変わったものになりました。それでも、最後に提案してもらった案が、写真の中で好きだった部分や自分で考えていた配置をいちばん取り入れられそうだと感じたものです。

何度も写真を見返し、自分でも描き直しながら希望を伝えていった結果、最初に思い描いていた姿とは違う、かなり実験的な家になりました。